湿布薬とセルフメディケーション

ご存知の方もいらっしゃると思いますが、湿布は平成28年から一回の処方につき最大70枚までという制限があります。

https://www.mhlw.go.jp/file/05-Shingikai-12404000-Hokenkyoku-Iryouka/0000184201.pdf(スライド7ページ参照)

薬局で購入する分にはその制限はありませんので、病院の処方日数に合わせて、足りない分を薬局で購入することも可能です。ぜひご利用ください。というのも、病院で90日処方されたのに、湿布だけ70枚というミスマッチが現状の医療制度では起きてしまっているので、そのミスマッチを解消するために、零売が一助になれば幸いです。

※患者さんの症状、薬物乱用防止の観点からご希望に添えないこともございます。予めご了承ください。

モーラス(ケトプロフェン)

整形外科の処方でとても有名なモーラスは、テープもパップも薬局で零売することができます。筋肉痛や打撲など、けがをしたばかりのときはモーラスパップをお勧めしています。慢性的な腰痛の場合はモーラステープをお勧めしています。モーラスに含まれているケトプロフェンは光線過敏症というアレルギー反応が起こることがあります。貼ったところに紫外線(UVAがほとんど)をあてると、ケトプロフェンが紫外線によって化学反応が起きて、アレルギー反応がしまうというメカニズムです。防ぐために、貼ったところの周辺は衣服かサポーターで覆うようにご説明させていただいています。なお、日焼け止めで紫外線を防ぐときに注意点があります。紫外線吸収剤のオキシベンゾン、オクトクリレンがふくまれている日焼け止めはモーラスを使っているときは控えてください。化学構造の一部がケトプロフェンと似ているため、交叉反応によって、かえって光線過敏症をおこすことがあります。酸化亜鉛はUVAを散乱させやすいので、使うなら酸化亜鉛が入った日焼け止めを使いましょう。使いやすい湿布でありますが、モーラスは光に対する取り扱いに注意が必要のため、ここで少し解説いたしました。また改めて解説したいと思います。

ロキソニン(ロキソプロフェン)

ロキソニンの湿布はOTCで販売されているので、ドラッグストアでも購入できます。ただし、薬剤師がいないと購入できないことに注意が必要です。モーラスより手に入りやすく、光線過敏症の心配もないので、ロキソニンで問題なければそれで大丈夫です。モーラスとの違いは、研究データ、実績の違いです。整形外科分野での使用実績はモーラスの方が上でしょう。光線過敏症のこともあるので、ロキソニンで問題なければ、本当にそれで大丈夫です。なお、ロキソニンの湿布を使っていて、ロキソニンの錠剤も併用しても大丈夫です。皮膚から吸収されるロキソニンの量はごく少量ですので、局所的に効果がでます。

ボルタレン(ジクロフェナク)

ボルタレンは錠剤タイプは販売できないのですが、湿布は販売することができます。ロキソニンだとしっかり効かない方向けです。OTCでも販売されているので見覚えのある方もいらっしゃるでしょう。ジェネリックでの取り扱いができます。こちらも光線過敏症の心配はございません。

【番外編】スミルスチック(フェルビナク)

スティックタイプの痛み止めです。痛いところにぬりぬりします。OTCでも販売しています。「ゼノールエクサムSX」という名前で販売していますが、中身の成分はそのままスミルスチックです。第2類医薬品のため、薬剤師だけではなく、登録販売者も販売することができます。

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