鼻水・鼻づまりとセルフメディケーション

風邪を引いたとき、鼻水・鼻づまりでお困りな方も多いと思います。鼻水はすすらずに、しっかり鼻をかんでください。鼻通りを良くしておかないと、空気が触れにくくなって(嫌気的環境)、細菌が増える要因となり、副鼻腔炎に発展することがあります。ここでは、鼻水・鼻づまりがひどくてなんとかしたい場合、薬局ではどのようなお薬が提案できるかを解説します。

小青竜湯(しょうせいりゅうとう)

抗アレルギー作用のある漢方です。透明な鼻水が出ている、くしゃみが出ている人に向いています。一日3回飲むので、少し大変です。味はすっぱくて甘くて苦いと、複雑です。眠くなる成分が皆無なので、仕事のパフォーマンスを落としたくない場合は小青竜湯を勧めます。

葛根湯加川芎辛夷(かっこんとうかせんきゅうしんい)

鼻水、鼻づまりで副鼻腔炎かもしれないときは葛根湯加川芎辛夷を使います。風邪のひきはじめで葛根湯を飲んでいた方も、鼻水、鼻づまりがひどくなってきたら葛根湯加川芎辛夷に切り替えを提案します。鼻づまりで頭痛がある場合、副鼻腔炎であることが多いので、そのときも葛根湯加川芎辛夷がよいでしょう。ドラッグストアではあまり見かけないかもしれません。かわりに小林製薬の「チクナイン」は辛夷清肺湯(しんいせいはいとう)という副鼻腔炎で使われる漢方薬が使えます。葛根湯加川芎辛夷とチクナインのどちらかを使っても鼻水がひどくなってドロドロの場合、耳鼻科での専門治療(膿の吸引、ネブライザ、抗生剤)をしたほうが早いです。

カルボシステイン(ムコダイン)

鼻水を柔らかくしたり、痰を出しやすくする成分です。また、副鼻腔炎の膿を出しやすくする成分でもあります。市販されているもので入っているものは「パブロンメディカルN」「ストナ去たんカプセル」などがあります。市販されているものは濃度が一日750mgですが、一般的な処方では1500mgであることが多いです。アンブロキソールという去痰薬も同様の効果があります。カルボシステインと併用しても問題ないです。

プランルカスト(オノン)

鼻づまりに適応のある成分です。一日二回服用します。眠くならない成分です。副鼻腔炎と診断されたときにプランルカスト(オノン)かモンテルカスト(キプレス、シングレア)が処方されることが多いです。薬局でも対面で薬剤師が販売することができます。耳鼻科に行く余裕がないけど副鼻腔炎をしっかりケアしたいという場合は葛根湯加川芎辛夷、カルボシステインとセットで使っても良いでしょう。

フルナーゼ点鼻液

ステロイドが入っている点鼻薬です。局所的にステロイドを使用する分には問題ありませんので、鼻炎で悩まされている方にご提案しています。医師の処方箋か、零売でしか手に入らない点鼻液です。一般のドラッグストアで購入できる点鼻液は抗ヒスタミン薬が入っていますが、重い副鼻腔炎の方はステロイド含有の点鼻薬も検討します。市販されている「アレルカットEX」「ナザールα」「パブロン鼻炎アタック」も同じくステロイドが入っています。ステロイドが入っている点鼻薬は基本的に定期的に使うものです。鼻が詰まっているからと、都度使うものではないことに注意しましょう。

ドロドロとした鼻水が出ている場合

鼻づまりがひどくて、鼻をかんだ時にドロドロとした黄色い鼻水が出ている場合は、副鼻腔炎であることが多いです。上記の薬を飲んでも改善しない場合は耳鼻咽喉科の医師の診察を受けることをお勧めいたします。この場合、抗生剤、去痰薬、ステロイド噴霧、抗ヒスタミン薬が処方されることが多いです。

鼻水を放置すると、鼻腔内環境が細菌やウイルスにとって増殖しやすい環境になり、悪化することが多いです。しっかり鼻をかんで、鼻水をとめて、休養をとりましょう。

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